来週の火曜日(27日)から岡山で柚木沙弥郎の名前がついた2つの展覧会が開催されます。
1つは、岡山県立美術館での「柚木沙弥郎-わきあがる色と形」展です。(画像参照)
柚木は、型染めの作家です。しかし、手描きの絵、版画をはじめ、最近では人形や立体造形まで手がけるようになりました。父親が洋画家であり、祖父も 南画家です。絵画的なものには生まれたときから馴染んでいましたから、ごく自然に遊んでいる時でも絵を描いたり、何かを作ったりして過ごしていたようで す。
芹澤銈介先生と出会い、染色を生涯?の仕事として選びましたが、手段は何であってもいつも何かを創り出したいという思いを持ち続けている人だと思います。
1995年に益田祐作氏と出会い益田氏が主宰していらしたアトリエMMG(2007年3月閉められた)でモノタイプの版画を制作して以来、染色以外のさまざまな手法に取り組み、平面の物、レリーフや立体などへの興味が一気に膨れ上がったようでした。
その後、機会が与えられるごとにさまざまな創作を試みてきました。
県立美術館での展示は、染色のみならずそうした染色以外の仕事も紹介する
柚木の集大成的な展覧会です。染色の仕事でまとめた京都・大山崎山荘美術館での展覧会とは規模も趣きもまったく違う展覧会になるはずです。
もう一つの展覧会は、県立美術館から数分のところにある丸善・岡山シンフォニービル地下のギャラリーで開催される「柚木沙弥郎 染め布」展です。
こちらについては、次回お話いたします。
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