県立美術館では、5月26日に一般公開に先駆けて内覧会が開かれました。
今回、私は、オープニングセレモニーへの出席というお役目を仰せつかりました。というのも、柚木が4月に体調を崩してしばらく入院を余儀なくされた からです。体調については、その後順調に回復し、心配はなくなったのですが、一応大事をとって、このたびは、陳列の監督及び内覧会の出席は見合わせること にいたしました。そのために私が父の名代としてメッセージを代読させていただくことになったのです。
父は、今まで、大変健康で大病をしたことがなく、2002年に母が亡くなった後も独り暮らしを続けながら、85歳という実年齢を感じさせない旺盛な 創作意欲と好奇心をもって活動してまいりました。しかし、いくら元気とはいえ最近の父のスケジュールはハードすぎました。フランスから帰って、一週間もし ないうちに京都に行き講演をして、京都観光をして東京に戻って・・・。
今回の故障は、ある意味父には良い薬になったのではないかと思います。まるで母があの世から父に「もう少し自重しなさい」とお灸をすえたように思えると姉は申しておりました。
とはいえ、病気という予定外のことが起こったため、今回の展覧会は担当の学芸員の方をはじめ皆様にはかなりご苦労をかけることになってしまいました。チラシ・ポスター等の配布が遅れたのも、一部記事を差し替える必要が生じたことなどが一因でした。
それでも、予定どうり無事に初日を迎えられましたことは皆様のお力添えがあったおかげで、柚木も私どもも心よりありがたく、感謝申し上げております。
■コメントする