先週６日(金曜日)にトークイヴェントがありましたので、展覧会の鑑賞かたがた夫と出かけてきました。
会場入り口の正面にマリメッコ社でデザインした"ブーブー"と"小さいブーブー"が２枚並んで、自然光の入る天窓になった天井をわたって床まで掛けられていました。照明の光ではなく、自然の光の中で見る色の鮮やかさ、また、その大きく大胆な展示に感動しました。
会場で売られているカタログの中に、｢自分には、好きな色とか嫌いな色なんてない。あるのは、好きな色の組み合わせと嫌いな色の組み合わせだけ だ。」とおっしゃったということが書かれていました。とても説得力を感じます。（これって、ちょっと外れるけれど、音楽にも共通しますね。）
２４歳でフィンランドに渡り長く"退屈"な８年間をフィンランドで過ごされたということです。急激に変化する東京と違って２５年後に再び訪れてもほ とんど変化のない街、暗くて夜の長い冬・・・ 死ぬ程退屈だったとおっしゃっていましたが、それほど嫌だったというわけでもないようです。"Be yourself"(あなた自身でありなさい)マリメッコの創立者アルミ・ラティアからの言葉。外からの刺激は少なく、"自分から働きかけない限り何も起 こってこない"環境の中だから、しっかり自分自身と向き合うことができ、その結果自分の中にあるものが育ったということでした。
会場の隅には、１８年間欠かさず一日一枚描き続けているはがき大の絵が展示されています。脇阪さんは、この１枚の絵を描く時間を自分と向き合う時間 にしているということです。なんだか、いいなと思いました。自分自身をみつめるような経験、私には、今までありません。私も何か一つ毎日欠かさずに続ける としたら、自分と向き合っていけるでしょうか？
相模原は、ちょっと遠いですが、接続がよければそれほど大変ではありません。興味がおありだったらぜひお勧めしたい展覧会です。
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