一昨日、カンテレの実演がありました。 実演してくださったのは、みどりさんとなつこさん。二人は、日本にカンテレを初めて紹介し、現在も有数のカンテレ奏者として活躍していらっしゃる はざた雅子さんのお弟子さんです。
みどりさんとは、彼女が学生だった頃から、フィンランドの絵本関係の資料のまとめを手伝っていただいたり、抄訳の一部をお願いしたり、というご縁がありました。最近、カンテレに熱心だというお話を伺っていましたので、声をかけてみたら、快く応じてくださいました。
フィンランドの民族楽器カンテレとは、どんな楽器?どんな音がするの?どんなメロディを奏でるの? 等々、軽い気持ちで、企画したイヴェントです。計画したからには、お客様に来ていただかなければと、DMには、もちろん、この絵本展の紹介をお願いした先々にも宣伝しました。その結果、問い合わせを何件か頂くようになり、にわかに、途中から不安になってきました。なぜなら、演奏のために別に場所を用意するわけではなく、いつもの店内で、店の陳列もそのままの状態の中での実演です。狭い店内、せいぜい30人くらいが限度でしょう。もし、それ以上のお客様がいらしたら・・・?
不安なまま迎えた当日、1時を過ぎた頃から、お客様が見え始め、開演時間の2時には、店内には、大勢のお客様がいらっしゃいましたが、うまい具合に、それ以上増えることもなく、無事に演奏会を進めることが出来ました。
生のカンテレの音はとてもデリケートで、ざわざわしているとよく聞こえません。お集まりくださった方々は、約20分あまりの時間、立ったまま、静かに熱心に聞いてくださいました。
フィンランドの叙事詩カレヴァラに登場する最初のカンテレは、魚のあごの骨に弦を張ったもの。それが戦いの中なくなってしまい、変わりに白樺の木の枠に乙女の髪の毛を張って作ったものが、現在のカンテレの原型になったとか。
左:2010年カレンダー
演奏内容は、フィンランドの民謡などフィンランドオリジナルの曲目とクリスマスソングを交互に聴かせてくださいました。澄んだ、とても優しい、きれいな音色でした。
ここで、再現できないのが残念ですが、とても興味深く、素敵なコンサートだったことをお知らせいたします。演奏してくださったお二人と聴きにいらしてくださった皆様に心より御礼申し上げます。