永井涼子さんからもコメントが寄せられましたので、ご紹介します。
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震災後、いかがお過ごしですか?
皆様のご無事を心よりお祈りしています。
毎日、誰もが被災地に思いをはせたり、原発のことで不安になったりしながらも生きているのだろうなと感じています。かくいう私も小さなことですが、ろうそくに火を灯して停電が終わるのを待ったり、通らない電車に落胆したりしながら日々が過ぎていきました。
そのなかで、フィンランドの友人たちは日本のことを心配してくれているようです。連日、ふだんはメールを書かない人も「いつもあなたと日本のことを思っているよ」というメッセージが届き、なかには「原発が危ないから、いつでも私の所に家族とおいで!」というものまでありました。一番気がかりだったのは、原発事故後の「ヨウ素タブレットをすぐに飲んで!」というものでした。思わず、買いに行きそうになりました。ただ冷静に、ニュースを見ていたらこれはお医者さんの処方箋も必要で、被災地から遠く離れた人が飲んでも、しかたなしと知りました。
後日、日本在住のAさんが、「フィンランドの薬局ではヨウ素タブレットが売り切れたらしいよ」と教えてくれました。「え、海のかなたなのに!?」とちょっとびっくりしてしまいました。やっぱり、フィンランドのお隣の国で起きた「チェルノブイリ原発事故」を経験しているから、きっと多くの人が薬局に走ったのかなとちょっと考えてしまいました。
永井涼子
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