昨日(5月14日)、NHKのニュースを見ていたらヘルシンキの町並みが映しだされました。フィンランド在住の日本女性の方々が、被災地に赤ちゃん用のミルクを届けるために奮闘されているとのことでした。フィンランドで売られているのは、粉ミルクではなく液状で1回分が密封されたパックになっています。被災地では水も大変で、しかもお母さんはストレスのために母乳が出にくくなっているとのことです。液状ミルクはパックを開ければ、そのまま赤ちゃんに飲ませることができるため被災地のニーズにも合い、喜ばれているようです。 毎日だれかの「名前の日」 365日はどこにいても変らないのだけど、お祝いの日・記念日などは国によって違いがあって「世界は広いな」と感じます。日本では普通の日が、フィンランドでは大切な日だったりする(逆も然り)と、ちょっとだけ異なる時間軸を感じることができて、少しうれしくなります。 フィンランドのカレンダーが日本とちょっと違うところは、一日ごとに女の子や男の子の名前が書いてあるところです。たとえば、5月11日は「Osmo」オスモくんです。翌日は、「Lotta」ロッタさんです。わたしは初め、生まれた日で名前をつけるのかと思い込みびっくりしてしまいした。が、そうではなくて、フィンランドには誕生日以外にも、この日は「私の名前の日」とよべる日なのだそうです。ただ、誕生日ほど豪華な(?)ものではなくて、「今日はあなたの名前の日だね~」と言い合う程度のもののようです。たぶん、友達や同僚とちょっとしたコミュニケーションの手立てとなっているのか、それともその名前の人を思い出すきっかけになっているのかも。 けっこう古くからの風習のようですが、新しい名前もそれが広まりだすとカレンダーに載るのだそうです。たとえばMinttu ミンットゥ(ミントという意味)という女の子の名前も最初はのっていなかったと、その名前の持ち主が言っていたことを思い出します。 白地に青の・・・ カレンダーのことを書いていて、はずせないのが国旗マークのことかなと思います。フィンランドの記念日には、カレンダーに旗印がついています。そしてその日は、白地に青十字の旗が普通の人の庭先でも、バスから窓の外を眺めていてもあちこちでハタハタとたなびいていました。それは青い空にも、白い雪にも映えていましたし、フィンランドの風土にあっているように思えました。ただ日本から来たもので、国旗というものに少なからず複雑なものを感じていたので、あまりにもおおらかに自由にまっている旗がまぶしくもありました。 ちなみに国旗マークのつく記念日は、フィンランドの文豪・独立記念日など、この国の礎(いしずえ)を築いたことが元となっている日です。ちなみに今日(5月15日)は、戦没者記念日です。こういう悲しいけれど大切な日、旗は竿の天辺まで上げず、竿の真ん中あたりでとどめておくもののようです。(これは、半旗といって、弔意を表すものです。) 永井涼子
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2011年5月16日 01:10
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