東日本大震災から早2ヶ月あまり経ちました。
その間、実際にボランティア活動などで被災地に行き、惨状を目の当たりにされた方、被災された方々とともに過ごされた方も多くいらっしゃるでしょう。
1日も早い復興をと願いながら、それでも、悪条件は、なかなか改善されず、大切なものを失った悲しみを抱え、十分な休息をとることも出来ないまま働き続ける被災地の方々。加えて原発の放射能汚染のために、廃業し、故郷を捨てなければならなくなった方々の苦しみ、悲しみを思うと、言葉も浮かばず、自分の無力さを思い、ただただ胸が痛むばかりです。
これから、被災地への支援は、益々必要になるし、継続的に続けていかなければならないと思います。
自分に何ができるか。ボランティアに参加する。支援物資を送る等々。でも、心ばかりで闇雲にしても、時として迷惑にしかならない場合もあるようです。それなら、実際に現地でボランティア活動をしている団体などの後方支援をするのもひとつの方法かもしれません。
昨年の秋、私どもの店で、個展を開いてくださった京都の染色家 齋藤 洋さんが現地に行ったときのこと、また、彼が推進していらっしゃるメモリアルキルトの活動について便りを送ってくださったので、ご紹介します。(風の便り2011年5月6日) (被災キルト)
もうひとつ、今度は、チャリティーコンサートのご紹介です。
こちらは、私どものお客様からご紹介を頂きました。世界的なチェンバロ奏者が被災地復興のためのチャリティーコンサートを東京と大阪で開くというものです。
東京は、6月1日(水) 上野学園 石橋メモリアルホールで。(詳細)
大阪は、6月3日(金) 茨木市クリエイト・センターホールで。(詳細)
震災に心を痛め、交通費、出演料、宿泊費は自分持ちで日本のためにチャリティーコンサートを開きたいという提案が実現したということです。外国人アーティストのコンサートが次々にキャンセルされる中、海の向こうからこのように心を寄せてくださるなんて嬉しいですね。
音楽は心が癒されます。バロックの音楽は、教会で演奏されていたことが多いという印象からか特に祈りを連想させるような気が私はします。ひと時、静かに音楽を聴きながら被災地を思い、祈るのも良いと思います。公演の収益金は、被災地に寄付されるということです。参考
直接の被害が少なかった東京では、日が経つにつれ、地震の恐怖心が薄れ、いつもと変わらぬ日常を過ごせるために、被災地への関心も一過性で、最近は少し薄れてきているのではないかと心配になります。被災地では、継続的な支援が必要です。被災は、決して他人事ではなく、明日はわが身かもしれません。いつも心に留めておきたいと思います。
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