商品情報
絵:The Tjong-Khing
文:Sylvia Vanden Heede
訳:Saara Hyyppa
152x245mm 140頁
2003年
WSOY刊
「キツネとウサギ」は森の中の木の穴で暮らす動物の夫婦の物語です。2人は口げんかもしますが、お互い大好きです。ウサギはキツネは太りすぎだと思っていますが、しかしキツネにとってご飯はおいしいのです。ご近所に一人暮らしのふくろうが住んでいて、ふくろうの隣の木に思いがけずピープがやってきます。ご近所付き合いは雪遊びやお祭りをしながらうまくいきますが、風邪やしゃっくりには悩まされています。小さな地域社会に街での生活を逃れ、自然の静けさを求めてリスの婦人プリーミがやってくると、少しヒビが入ってしまいます。幸運なことに快適な生活に慣れていた男好きな婦人は遠い森がお気に召しませんでした。 短いけれど、楽しく蛇行するお話の中で森の動物の平日、計画、ダイエット、愛の承認を目で追うことができるでしょう。「キツネとウサギ」はちょうど読むことを学び始めた子供にふさわしい本です。賢明なユーモアは読み聞かせをする大人をも楽しませるでしょう。ザ・ジョン・キンによる挿絵も物語を成功に導きます。賞を得たこの子供の本は多くの言語に訳されています。 (加川育子)