Petra Heikkilä
ペトラ・ヘイッキラ
Petra Heikkilä(1976~)
1976年生まれ。ペトラは、くりくりとした大きくて、力強い目が印象的な女性です。アート系の高等専門学校を卒業後、教壇にも立ち、また、2002年からは、再びUIAHで絵の勉強を続けています。作品作りには、自身の幼い頃からの習慣や遊び、好きだったことがそのまま反映されているといいます。反映されているというより、絵本の主人公は、自分自身なのだとも。
ペトラが好きだったこと、たとえば、目には見えない存在の“透明君”に、想像の色を塗って見えるようにしてみること、植物に話しかけること、言葉遊び。そして、なぜかいつも靴下の片方は、行方不明。既刊の絵本の全ては、ペトラの実体験が作品になって紡ぎ出されたものなのです。
既に12歳頃から、漫画を描き始めていたというペトラ。彼女の生み出したブタやキツネ、ネズミたちは、雑誌Lastenmaa「子どもの国」に4年にわたって連載されていました。今、手に取ることができる絵本の主人公たちは、不思議とペトラに似ています。そして、絵本作家としてのデビュー作、Mikko Kettusen pupupöksyt(「きつねのミッコ君のうさちゃんおズボン」)は、2001年のフィンランディア・ジュニア文学賞候補となりました。
(上山美保子)
Petra Heikkiläの作品