Taruliisa Warsta
タルリーサ・ヴァルスタ(1947~)
Taruliisa Warsta
フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。1981年からはオウル市に在住。ヘルシンキ大学文学部卒。5年間ジャーナリストとして活躍、その後アーティストとして独立。3人の子どもを持つ母親でもあります。
1983年からシルクスクリーンによる作品を発表しています。作品には和紙を使用。1994年に来日し、招待作家として北海道でワークショップを行うなど、日本とのかかわりも深い作家です。
絵本も製作しており、これまでに「子ウサギヌップのふわふわふとん」(邦訳がアカネ書房より出版)、「泣き出したお姫さま」の2冊の絵本を世に出しています。(テキストもヴァルスタ自身によるもの)
「子ウサギ・・・」は、第5回ミッケリ・イラストレーショントリエンナーレ(1999年)で、第3位を獲得しました。その際の選考では、「装飾的な挿絵から、主人公ヌップとヴァルデマルの世界の暖かい雰囲気が伝わってくる」と評されています。
2002年には、オウル市のクイヴァスオヤ小学校の体育館に「ABC-学校の四季」と題する壁画を描きました。
ヴァルスタは、すべての作品の根底にあるものは「喜びをもたらしたいという願い」だと言っています。「人生は往々にして、重苦しく、不幸で、困難なもの、けれど同時に、人生はかろやかで、幸せで、易しいものでもあるのです」彼女はそう語っています。
ヴァルスタ本人のウェブサイト(英語)
http://www.warsta.com/eng/
(古市真由美)
Taruliisa Warstaの作品