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わのフィンランド > 本 Book > 絵本 > Erkki Tanttu
絵/文:Erkki Tantu
150×210mm 160頁
1996年
SKS刊
フィンランドの格言には、とかく男と女が題材となったものが多いようです。特に男女の関係に関するものはかなり多いと考えられ、エルッキ・タントゥが残した絵の数も100点以上に上ります。男女の関係といっても、直接的な関係だけでなく、「こっそりと覗き見をする」心理や、男女の戯れ、うぬぼれ心、女性の美しさや男性の美男子ぶりに関する表現も含める実にバラエティ豊かなコレクションになっています。タントゥのほかの作品集に比べ、絵を見ただけで格言の内容を感じ取ることができるものが多いのも男と女、男女の関係に関するものだからなのかもしれません。言葉は悪いですが、行かず後家に坊ちゃん男(行かず後家の男性版)についてもけっこう数多く描かれていて、いつの時代でも、どこの世界でも人々の話題に上るテーマなのだなということがわかります。
絵のインスピレーションの元となった格言が併記されています。格言がどこの地方のものなのか、はっきりとしているものは地方名も併せて記載されています。また、テキストは、発音されるそのままが表記されていますので、フィンランド語の方言に興味がある方も楽しめます。
〔上山 美保子〕