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わのフィンランド > 本 Book > 絵本 > Erkki Tanttu
絵/文:Erkki Tantu
150×210mm 16頁
1996年
SKS刊
現代のクリスマスはとても商業主義的なイベントになってきています。しかし、昔の信心深い人々にとってのクリスマスは、現代のようなプレゼント交換が大切なお祭ではなく、あくまでも聖なるものという意味合いがありました。つまり、クリスマスだからといって遊んだり、愉快に過ごしたりすることはなかったので、クリスマスをテーマにした警句などもあまり多くありません。
そのためか、エルッキ・タントゥが描いた800点あまりの格言を題材に描いた絵の中で、クリスマスをテーマにしたものは14点とごくわずかに過ぎません。また、同じテキストに複数の絵を描いていることもあります。もちろん、クリスマスに関する格言のすべてを彼が描いたわけではありません。おそらく、タントゥ自身が絵を描くほど興味を持ったフレーズがこれだけだったと言った方が良いでしょう。そして、一般的に容易に絵の題材となりそうなコルヴォトゥントゥリ(Korvatunturiロシア国境に位置する耳を寝かしたような形をした実在の山)に住むサンタクロースが登場したのは、たった一度だけなのですよ。(以上、序文から)
絵のインスピレーションの元となった格言が併記されています。格言がどこの地方のものなのか、はっきりとしているものは地方名も併せて記載されています。また、テキストは、発音されるそのままが表記されていますので、フィンランド語の方言に興味がある方も楽しめます。
(上山 美保子)