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わのフィンランド > 本 Book > 絵本 > Mervi Lindman
絵:Mervi Lindman
文:Tiina Nopola
200×265mm 32頁
2004年
TAMMI刊
シーリちゃんはひとりっ子。きょうだいがほしいと思いますが、シーリちゃんのうちに赤ちゃんがやってくる気配はありません。だったら、犬がほしいわ!シーリちゃんは、ママやパパに一生懸命、犬の話をします。でも答えはいつも「いま忙しいから、またあとで」。自分のものになってくれる犬を探そうと、シーリちゃんはひとりで出かけていきます。でも、どの犬もみんな、だれかと一緒にいるみたい…そんなとき現れたのは、おおきいオット、まんなかオット、ちいさいオットの、三人のオットくんたちでした。ユーモアの味付けのある愉快なお話の中に、小さな女の子のさびしさやうれしさが、さりげなく込められています。明るい色づかいの挿し絵も楽しく、あちこちに散りばめられたかわいい犬たちの姿には、思わず微笑んでしまうでしょう。作者のティーナ・ノポラは、フィンランド児童文学界を代表する作家の一人。姉のシニッカ・ノポラと共に、元気いっぱいの少年少女が大活躍する物語を数多く発表し、フィンランド中の子どもたちに親しまれています。(古市真由美)