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わのフィンランド > 本 Book > 絵本 > Taruliisa Warsta
絵:Truliisa Warsta
215x260mm 30頁
2007年
TAMMI刊
魔女に呪いをかけられてねむりつづけるお姫さま、いばら姫(ねむり姫)。フィンランド語ではルースネン(Ruusunen)といいます(ruusuルースは「ばら」の意)。おなじみのこの童話を、画家タルリーサ・ヴァルスタが美しい絵本にしました。シルクスクリーンの技法で繊細に描かれた世界は、このお話の「北欧版」といえるものです。たとえば、いばら姫のねむるお城を覆い隠すばらの花は、豪華な大輪のばらではなく、清楚な野ばら。フィンランドのつかのまの夏を彩る、かわいらしい花です。また、ふりしきる雪につつまれたお城の絵は、北国の長くつらい冬を思わせます。
王子さまもお姫さまも、絶世の美男美女というよりも、どこか親しみやすい、可憐な少年少女の表情をしているのが魅力的です。
よく知られている物語のフィンランド語訳なので内容はわかりやすく、フィンランド語を学習されている方で絵本を読んでみたい方にもおすすめできます。細かいところはわからなくても大丈夫、おとぎ話の雰囲気を味わってみてください。
(古市真由美)