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わのフィンランド > 本 Book > 絵本 > Kristiina Louhi
絵:Kristiina Louhi
編集:Katriina Kauppila
220×28mm 159頁
2004年
OTAVA刊
「お姫さま」という言葉には、魔法の力があります。女の子ならだれでも、美しいお姫さまや、勇敢なお姫さまの登場する物語に、胸をときめかせたことがあるはず。これはそんな魔法の物語、「お姫さま」のお話ばかりを集めた本です。
オールカラーの挿し絵は、日本語にも訳されている「トンパちゃん」シリーズで有名なクリスティーナ・ロウヒによるもの。きれいな色合い、愛らしく親しみやすいロウヒのイラストの魅力が存分に発揮されています。加えて、ボッティチェリの名画のパロディがあったり、挿し絵のすみっこにその作品を描いた日付やその日の気温、「風邪ひいちゃった」などいった「落書き」があったりと、くすりとさせられるユーモアがただよっていて、単なる「きれいな挿し絵」とは一線を画すものになっています。
収録されている作品はバラエティに富んでいます。「白雪姫」「いばら姫」「シンデレラ」といった、世界中で古くから愛されているもの。トペリウスやリンドグレーンなど、19~20世紀にフィンランドやスウェーデンが輩出した作家たちによる、北欧のクラシックと呼べる作品。フィンランドやイギリスの民話もありますし、現代フィンランドで活躍中の作家たちの作品も入っています。全15作品を収録。
本書は、2004年の「最も美しい本」に選ばれました。(「最も美しい本」は毎年、前年にフィンランドで刊行された書籍のなかからデザインの優れたものを、フィンランドブックアート審議会が選定します)挿し絵の色彩を最大限に引き立てる紙を使うなど、細部までこだわった本のつくりも、ぜひご覧ください。
(古市真由美)