商品情報
わのフィンランド > 本 Book > 絵本 > Julia Vuori
絵: Julia Vuori
文: Marjatta Levanto
260×284mm 42頁 OTAVA刊
《版元在庫切れ》
エーロとは、19世紀末から20世紀初頭の、フィンランド美術の黄金時代を代表する画家のひとり、エーロ・ヤーネフェルト(1863~1937)のこと。この本は、ヤーネフェルト自身の日記をもとに、一枚の絵を描いてゆく芸術家の姿を追った、とびきりユニークな本です。 絵筆を握り、ベレー帽をかぶったサイのキャラクターが、読者を芸術家の内面の世界へ案内します。本のページをめくりはじめるとすぐに、画家が取り組んでいるのは、フィンランド人なら誰でも知っているヤーネフェルトの代表作「賃金の奴隷(焼き畑)」のようだ、とわかります。種まき前の焼き畑作業に追われる、フィンランド東部の貧しい農民たちの姿をリアルに描いたこの作品は、どのように生み出されていったのでしょうか。 ヤーネフェルト本人の写真と、1983年に描かれた作品「賃金の奴隷(焼き畑)」とが見返しに印刷されていますので、比べてみるのも面白いでしょう。 マルヤッタ・レヴァント(テキスト)と、ユリア・ヴオリ(イラスト)のコンビは、芸術作品や芸術家をわかりやすく、楽しく紹介した本を何冊も手がけ、いずれも好評を博しています。 古市真由美