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絵:Erika kallasmaa
文:Laura Ruohonen
220×286mm 38頁
2008年
OTAVA刊
★2008年フィンランディア・ジュニア賞候補作
前作 "Allakka Pullakka(アッラッカ・プッラッカ)" が好評を博した作者コンビ。その雰囲気を引き継ぎ、さらにパワーアップしている、楽しい詩の絵本です。(注:前作を発表した当時、画家は Erika Kovanenエリカ・コヴァネン の名前を使っていました)
さてさて、表紙に描かれているのは、なにやら秘密めいた建物。ここの住人たちは、夜中でもばっちり目を開けて自らの活動にいそしむ、よいっぱりさんばかりのようです。建物の中に入れば、エレベーターのうなる音、地下室の扉のきしむ音。そして、あやしげなスパイが暗号を使って通信していたり、「来た見た勝った」とつぶやきながら、シーザー(!?)がお風呂につかっていたり、アリのおばあさんが回想にふけっていたり……。詩はどれもリズムにのって音読できる、きれいに韻を踏んだものです。フィンランド語はわからなくても、各行の最後の単語に注目してみると、似たようなつづりが並んでいるのがわかるでしょう。キュートでユーモラスな絵は、見ているだけでなんだかワクワクしちゃいます。部屋に飾っておいてもさまになる、おしゃれな絵本。
(古市真由美)